Javaアプリ自動生成ツールを使い、レガシーマイグレーション(既存システムの再構築)を、「短納期」、「高品質」、「低コスト」で実現しました。
15年来、機能追加や拡張を続けてきたオフコンの「販売管理システム」に対して、業務拡張を機に本格的に再構築することになりました。その際、多くの業務アプリケーション及び画面インタフェースをJava言語で書き直すこととなりました。画面インタフェースは、従来の端末エミュレータ画面からWebブラウザに変更し操作性を向上させました。また、機能面では、顧客情報照会、販売実績紹介照会などの照会機能を充実させる機能の追加を行いました。帳票出力については、既存資産を活かしながら新画面からも印刷できるように、次の2種類の機能を用意しました。
これにより従来表計算ソフトや手書きなどで作成していた見積書や発注書など、外部向け帳票のフォーマット統一を行うとともに印刷機能が強化されています。また日次、月次、データバックアップ等のバッチ処理(一括処理)は、オフコンのジョブスケジューリング機能を使って自動実行することとしました。
今回のレガシーマイグレーション(既存システム再構築)では、既存アプリケーションとWebアプリケーションの両方を混在させつつ、使い勝手が良く、相乗効果が発揮できるシステムを実現しています(図1)。
今回Webアプリケーションの開発をJava100%自動生成ツールで作成していることが、最も特徴となります(図2)。Webアプリケーションによるレガシーマイグレーションでは、「永年、既存システムの維持管理・改良を手がけてきた技術者は、業務知識には精通しているが、近年主流となってきているJava言語をはじめとするオブジェクト指向言語の設計には疎い」という問題があります。一方で、Java言語やオブジェクト指向言語の設計が行える技術者は「構築すべきシステムの業務内容に疎い」とか、「全体のシステム構造や活用可能な既存アプリケーションに疎い」という問題があります。ベテラン技術者が、Java言語の技術を習得しWebアプリケーションを構築できれば良いのですが、教育・習熟するには時間とコストがかかり、短期開発出来ないという問題や個々人のスキル差が大きく、品質が安定しないという問題があります。これらの課題を、Java100%自動生成ツールを使うことで解決し、大きな効果をあげました。

このJava100%自動生成ツールでは、要件定義・基本設計は、データ中心アプローチ(DOA)設計手法で行うので、既存システム開発要員にとって手馴れた開発手法でノウハウを十分に活かすことができます。詳細設計・プログラム製造では、 登録した基本設計情報に基づき、Javaソースコードを100%自動生成し、定められた形式で登録します。この自動生成により、要員のJava習熟度によらず、ソースコードは平準化され、ソース管理も一元化し、安定した品質のJavaプログラムを作成することができます。この開発手法は、業務知識に精通している既存システム開発者が、Webアプリケーションを無理なく設計製造出来るため、「高品質」と「短期開発」の両方を 実現できます。これによりコストダウンを図り、且つ短期間に、安定したシステムを構築することが出来ます(図3)。また、サービス開始後も、業務追加・改修といった作業を、ユーザサイドで容易に行えるため、経費節減と、安定した運用管理を実現できます。
