
私は国文科卒の文系でしたが、父が職人だったこともあり、手に職を付けようと未経験でこの業界に飛び込みました。そこでプログラマ、SEを経てチームリーダーと開発畑でのキャリアを積んできましたね。そして10年目に結婚。チームを任されてリーダーの仕事が面白くなっていた時期でもあり、結婚を機に退社なんて考えもせず、子どもができても育児と仕事を両立させたいなと、おぼろげながら考えていたんです。
第一子ができて出産・育児休暇制度の利用を考えたのですが、当時の制度では休暇をとれるのは子どもが1歳になるまでで、その後は勤務時間が調整できるという仕組みでした。子育て経験のある方には分かると思いますが、保育園が4月に始まる関係上、入園できるまで1年以上かかります。そこで、現状では仕事が続けられないと人事部に相談したんです。そうしたら、逆に「どうすれば続けられるかを教えてほしい」と。それがきっかけで休暇期間が1歳半まで延びました。 社員の声が会社に通りやすい……これはSJIらしい特徴です。
そうですね。おかげさまで、普通に結婚して、普通に子どもを生んで、普通に職場復帰できる制度に今はなってきています。育児に仕事にと、無理して気張らなくても良いと思います。軽い気持ちで制度を利用してほしいですね。そして多くの社員が制度を使って、さらに意見を出すことで、もっと良い制度へと変わっていくと期待しています。
子どもを保育園に入れるまでは育児休暇を使い、その後職場に復帰しました。3歳になるまでは時間短縮勤務を利用して、朝夕の保育園の送り迎えをしていましたね。そうこうしているうちに、次の子の出産のため二度目の出産・育児休暇、時短勤務を経て、2006年春からフルタイム勤務に、2007年春から開発現場に戻りました。
正直言うと「怖かった」の一言でしたね。復帰してからも、同僚が忙しそうに働いている中、自分は時短で先に退社、家に帰れば家事と子どもの世話で一日が終わり、子どもと向き合う時間もない……すべてが中途半端に思えて、やはり悩みました。そんな不安を話せる仲間が欲しかったです。でも今は育児のための制度を使う人も昔よりは増え、話し相手もできやすくなっていますね。時短からフルタイム勤務に戻る時も、本当に戻れるのかなぁとか、何を期待されているんだろうと不安に襲われたことも。でも、開発の現場に復帰して9ヶ月。以前のようにはできないけど、今の私だからできることも確かにあると思えるようになってきました。
最近子どもに言われるんです、「お母さんは将来何になりたいの?」って。もう、大人なのにですよ。でも、入社当時は腰掛け程度に考えていた私が、産休取って会社に戻り、今では定年退社まで勤め上げることを目標にしているのですから、大人なりの「将来」もあるんですよね。それに定年まで仕事を続けるということは、会社への貢献時間が増えるわけで、近い将来、産休や育休から業務に復帰する社員が増えて制度への評価が高くなることで、もっともっと会社が良くなっていくように思うのです。


























